この旅で、メトロやトラムには何度も乗っていましたが、バスに乗るのはこの日が初めてでした。そう、バスに乗ってセウラサーリ島を目指すのです。その初バスはなかなかの混みようで、車内は暑い上に揺れます!座れなかったので、つり革につかまってどうにか耐えつつ、中央駅から走ること30分程でしょうか、車窓の景色が森と湖(この時は湖だと思っていましたが、後で調べたら海でした)に変わっていき、さらに走ること数十分、セウラサーリ島に到着しました。
緑あふれる島です
波打ち際まで行けます
バスに乗っていたほとんどの人がセウラサーリの停留所で下り、橋を渡って島へと入っていきます。私と友人Sちゃんもその人波にまぎれて島へと渡りました。橋を渡り終えると、広場に出ます。道は左右に分かれていて、みんなゾロゾロと左の道へ行くので、天邪鬼な私は右の道を選びました。
左手に森、右手に海を見ながらのんびりと歩いて行きます。時折散歩をする人や、ジョギングをする人を見かけました。どうやら地元の人もよく訪れる場所のよう。真っ青な空の下、鮮やかな緑の森の中を歩くのは気持ちがいいものです。自分の家の近所にこんな場所があったら素敵だなあ、なんてぼんやり考え事をしながら歩きます。
カモメが空を飛び交う
さて、海辺には大きな岩が突き出している所が何カ所かあったので、そこでごろりと横になって広い広い青空と自由に空を舞う鳥たちをしばし眺めることに。視界いっぱいに空が広がって、解放感を存分に味わいます。自分は今、癒されているなあ…そう感じました。
鮮やかなピンク色の花。名前が知りたい
野バラでしょうか…?
起き上って歩き出し、足元の丈の低い草むらを見ると、花が咲いています。ホテルに帰ったら、アカデミア書店で買った植物図鑑で名前を調べてみようと頭の片隅にメモしておきました。(帰って名前を調べましたが、本がフィンランド語で書かれているためよく分からず…。)
島では鳥やリスを沢山見かけました。リスは人に慣れているようで、歩道沿いの柵の上をチョロチョロ行き来して近づいてくる者もいれば、森の中で見たリスは、素早く木の幹を駆け上がっていきます。日本で見かけたリスより少し大きく、赤みの強い色をしていました。
ぜんぜん痛くない
シジュウカラでしょうか?
カモが近くまで来たので試しに手を出してみたら、指をパクっと噛まれました(全然痛くない)。私の指がソーセージか何かに見えたのかしら。
他にも雁のような鳥も近くに寄ってきます。携帯電話を出そうとバッグのジッパーを開けると、その音に反応して鳥たちが一斉にこちらを見る!そしてにじり寄ってくる…!どうやら「バッグのジッパーを開ける音=ごはんが出てくる合図」と思っている模様。鳥たちに、ごめんね~何も持ってないよ~と謝りつつ、ここは餌付けOKなんだろうか?禁止と書かれた看板もないけど…と疑問に思いました。
すごいボリュームのマッシュポテト
ここセウラサーリ島には、ラヴィントラ・セウラサーリというレストランがあります。私は「北欧といえば」のうちの一つであるミートボールを注文。ここにもマッシュポテトがたっぷり盛られ、ベリーのソースも付いています。マッシュポテトがなかなかの量でかな~りお腹がいっぱいになりましたが、お腹が空いていたので完食。美味しかった!
レストランを出ると、野外博物館を発見!しかし私とSちゃんはスルーして島を出ました。次の目的地である植物園に行きたかったからです。恐らくセウラサーリ島をぐるりと一回りして野外博物館も見ようとしたら、一日がかりでしょう。行きと同様、バスで中央駅まで戻ります。
次の目的地、カイサニエミ植物園は、中央駅から徒歩で行けます。少し迷ったので時間がかかってしまいましたが、迷わなければ15分くらいで着くでしょう。植物園は大温室と外の庭園で構成されていて、外だけなら無料で見学可能です。外だけでも十分見応えがあったので、温室には入りませんでした。
満開!
白いバラも美しい
鮮やかなコントラストが見事!
立派な温室があります
元気に走り回るこどもたち
赤いバラ、白いバラ、ジギタリス、セージ、フクシア…沢山の花々が立派に咲く中を写真を撮ったり、スケッチしながら歩いて回ります。子どもたちは元気いっぱいに園内を走り、老夫婦は手を取り合ってゆっくりと花々を見て歩く。セウラサーリ島、そしてこの植物園と、自然に癒され、穏やかに過ごす一日です。入口のそばにはカフェもあり、ご婦人方がおしゃべりに熱中していました。
ショッピングセンターの様子
ショッピングセンターの吹き抜け
腰痛がひどかったため、一度ホテルに帰って足腰を休めた後、ホテルから歩いてすぐのカンピ・ショッピングセンターに行ってみました。ファッション、カフェ、インテリアといろいろなお店が入った施設です。
もし大きめの壊れ物を買ってプチプチ(梱包材)が沢山必要になったら、上階のインテリアコーナーに行ってみてください。店名を控えておくのを忘れてしまいましたが、プチプチがロールで売られているのを確認しました。
あまり遅くならないうちに帰って、この日も夕食を自炊して、サウナで疲れを癒し、就寝です。
つづく
Comments