昨日に引き続き、この日も快晴!絶好の観光日和です。7時にホテルのロビー階にあるカフェで朝食を食べます。注文カウンターのお兄さんに「コンチネンタルブレックファスト」なるものを頼むと、いろいろと質問されました。どうやらベーグルの味、飲み物など、いくつか選ばなければならない模様。何度か聞き返しつつ、プレーンベーグルとバター、フルーツ、リンゴジュースとコーヒーをゲットです(大体$10くらいでした)。
一人で黙々と咀嚼していると、ちらほら人がやって来ました。それにしてもこのコンチネンタルブレックファスト、飲み物が二つも付いてくるうえ、両方ともカップが大きい(日本のマクドナルドのMサイズくらい)のでお腹がタップタプになってしまいます。限界を感じたので、コーヒーは部屋に持ち帰ってゆっくり飲み、身支度を整えていざ本日の観光開始!!
この日も快晴!
8月ですが涼しいです
まず目指すのはWhole Foods Market。ハワイでも見たことのあるスーパーマーケットです。ホテルからは歩いて10分程で到着。生鮮食品やお惣菜、化粧品、シャンプーなどの日用品が売っています。ここではお菓子などちょっとしたお土産を購入して終了。次の目的地・セントラルパークを目指します。
公園のマップ。縦に広い!
ところどころ岩があります
朝なので人が少なめ
セントラルパークはとてつもなく広いので、のんびりしていると一日などあっという間に過ぎてしまいそう…!などと若干警戒しつつ、公園右下の角から入園。タテに攻めていくと懸念した通り時間がいくらあっても足りないので、ヨコに歩いていきます。園内には観光馬車がちらほら。なので、なんというか…馬々しいにおいが辺り一帯に満ちています。蹄のパカポコ言う音を聞きつつ、テクテクと木々の間を歩きます。晴れていますが、湿度が低く、気温もさほど高くないので、気持ちよく歩けました。
時折、テンション高めのランナー(周囲に向かって「応援ありがとー!!」と叫んでいる)や、ベビーカーを押しながら走るランナーなどを見かけました。赤ちゃん、怖がるんじゃないだろうか…。また、芝生や木々の間に大きな岩があります。子供も大人もそこに登ってはしゃいだり、寝そべって空を見上げたり、思い思いの楽しみ方をしていました。
さて、公園を横切って端に到着すると、Columbus Circleという地下鉄駅にぶつかります。ここから地下鉄に乗ってチェルシーマーケットを目指すことにしました。メトロカードを買おうと券売機の列に並びますが、列は一向に進みません。みんな機械の前であれこれ悩んでいるようです。メトロカードを買うの、そんなに難しいのか…と慄いていると、列の外の見知らぬ女の子に話しかけられました。何を言っているのかサッパリ分からないので、スマホに入れておいたGoogle翻訳アプリを起動し、彼女に手渡しました。このアプリ、あらかじめ選択した言語をダウンロードしておけばオフラインでも翻訳してくれるのです。入力を終えて彼女から手渡されたスマホの画面を見ると、そこには「イタリア語」という翻訳結果が表示されていました。
…どう見てもアジア顔の私に、なぜイタリア語で訊く…!
この凹凸のない顔が欧米系に見えるか?!いや、見えんだろう。とは言え、不思議なことにスペインでは「君はドイツ人か?」と聞かれ、フィンランドでは「あなたハワイから来たの?」と言われ、埼玉県の川越では「きみハーフなの?」と尋ねられたことが…。私のどこに外国人的要素があるのだろうか?別に不快に思っているわけではないけどつくづく不思議です。話をニューヨークに戻して、私がダウンロードしておいた言語は英語とスペイン語の二つのみ。ネット上のGoogle翻訳を使うなり、借りておいたポケットWi-Fiを起動すればイタリア語翻訳も可能でしたが、申し訳ないけど面倒になって「ごめん、わからない」と答えました。彼女は家族らしき人たちと一緒にいたので、誰かしら英語を話せると思うのです。相手に合わせる努力をせずイタリア語で訊くというのはいかがなものか…。なんだかもうメトロカードを買うのも面倒になって地上に出てタクシーでチェルシーマーケットに行ってしまいました。
チェルシーマーケットの様子
チェルシーマーケットにはたくさんのお店が入っています。ファッション、雑貨、カフェ、スーパー、本屋さんなどなど、じっくり回っていては日が暮れてしまうので、ここもサクサク回ります。本屋さんは文房具やアクセサリー、雑貨など本以外もいろいろ置いてあって、見ていて楽しかったです。さらに、地下1階のトイレは数が多く、並ばずに入れました。マーケットを出てしばらく街並みを眺めながら歩きます。とってもいい天気で、まさに散策日和!重度の雨女である私にとってはミラクルですが、このあとさらなるミラクルに遭遇します。
地下鉄に乗る
画材屋さんに到着
地下鉄に乗って移動し、画材屋さんのBLICK Art Materialsにやって来ました。ヘルシンキでも画材屋さんに寄りましたが、日本でなかなかお目にかかれないようなものに出会えました。なので今回のニューヨーク旅行でも画材屋さんには必ず行こうと考えていたのです。店内をぶらぶら見てみると、専門的な画材のほかに、シールや便せんなど文房具もありました。日本であまり見かけないもの代表(と勝手に思っている)の丸いキャンバスを探しました。するとやっぱりありました!しかも正円だけでなく、楕円形のキャンバスもあります。私は正円のキャンバスと軸に穂先を収納できる筆を購入。
スタバでランチ休憩
たくさんのお店が出店しています
さて、この弾丸旅行の目的であるJAPAN Fesのストリートアート展にやって来ました。周りにはお団子屋さん、焼きそば屋さんの屋台が出ています。どうやらテーマが日本のお祭りのようです。出店のお誘いをくださったSさんにご挨拶をして、ほかの出品作品を見てみます。みなさん個性的で、このにぎやかなフェスの中にあっても存在感がありました。せっかくなので周りの屋台をぶらぶら歩いて眺めたり、フェスに来たお客さんたちを観察。みなさん、屋台の食べ物を頬張ったり、浴衣を着てみたり、日本文化を楽しんでいるようでした。ものすごい人混みなので秒で疲れた私は、即座にストリートアートのブースに避難。そこでまたSさんと話していると、一人の男性が私の絵の前で立ち止まりました。そして、一言「この絵ほしいんだけど…」。な、なんだと…!?
ニューヨークで、しかも自分の目の前で…
売れたァァアーーーッ!!!!!!???
まさにミラクル…ニューヨークで自分の絵が売れるとは…。うれしさのあまり言葉が出ない上に震えまくりの私。Sさんの計らいでその男性と記念写真を撮って、絵をお渡ししました。うれしいけど展示物がなくなってしまった…笑
こちらがゆ屋の出品した絵
展示物がなくなってしまったので ポートフォリオを置いておきました
その後、隣のブースで絵やグッズを展示販売していた日本人女性にもご挨拶しました。彼女は霊感が強いそうで、いわくつきの場所に行くと連れてきちゃったりするんだとか…。驚いたことに、その方は私の顔を見るなり「あなた、持ってますね…」とおっしゃいます。鳥肌が止まらないといって腕をさすりつつそんなことをおっしゃるのですが、私は霊感なんてものは全く持ち合わせていないのでよくわかりません。とりあえず私が「持っている」らしい何かが善いものでありますように…こわいんですけど…。 以前、伯父(ハワイでフリーダムに振舞っていたあの伯父)に横浜中華街の一角にある手相占いに放り込まれたときは「あなたはご先祖様にとても守られているからヘンな死に方はしないけど、苦労するよ」と言われました(喜ぶべきか悲しむべきか…)。 という出来事を思い出し、きっと私が持っている(憑いている?)何かは、ご先祖様たちなのだと思うことにしました。もしかすると今日一日と昨日半日の間に3人の人に話しかけられたのは私が何かを引き寄せていたりするせい…?そんな疑問が頭をよぎります。そういえば、日本国内にいても、あちこちで人に道を聞かれたり、急に話しかけられたりするな…(しかもたいてい私自身も迷子なのに道を聞かれる)。今後霊感強めの人に出会うことがあったら、そのあたり詳しく聞いてみよう、そんな感想を抱きました。
Sさんとお隣のブースの女性にご挨拶をして、JAPAN Fesをあとにし、観光を再開することにしました。
つづく
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