びゅーんと飛びます
8月24日(土)、やや疲労を感じつつ、16:50にニュージャージー州・ニューアーク空港に到着。疲労の理由は飛行機の中での右隣の女の子(おそらくアメリカ人)との陣地争いのせいです。彼女は荷物や脱いだ靴を私の足元に押しやってくるので、彼女がトイレに行っている隙に私も負けじと押し返します。しかも靴を脱いだ瞬間、なかなかのにおいが漂ってきます。肘もゴツゴツ当ててくるし、まったくもう!どうやら風邪をひいてしまったらしく、しゃがれ声で話し、咳もひどい。んもう…ブレスユー!帰ったらちゃんとゆっくり休むのよ!
さて、疲れたなんて言っていられません。空港から無事にホテルにたどり着かねば。なんたって海外に一人で来るのは初めてなのでドキドキです。何があっても一人で対処しなければなりません。入国審査の段階ですでに迷子になった私。立っていた係員のお兄さんに「どこへ行けばいいのかわからない」と話すと、案内してくれました。もう恥ずかしいとか、言葉が…とか言ってられません。前途多難です…。
空港からホテルへはSuper Shuttleという乗り合いシャトルバスで行きます。ありがたいことに、自分の宿泊先を指定すると、そこまで連れて行ってくれるのです。日本で予約しておいたので、予約メールを印刷したものを専用カウンターで見せました。唇にグロスを塗り、ほかの職員さんと雑談しつつ、お姉さんが対応してくれます。曰く「この紙を持って、下の階のもう一つのSuper Shuttleのカウンターに行きなさい。」だそうです。『この紙』というのは、お姉さんが新たに出してくれた何やら番号が印刷された紙です。言われたとおり下の階のカウンターでその紙を見せると、大体今から1時間後に迎えのバスが来る、あなたの番号を呼ぶから待っていて、と言われました。…まじかよ、1時間も待つの?と思いつつ、近くのベンチに座っていると、10分後くらいに職員の女性が誰かを探しています。…その誰かは私でした。「彼について行って。バスが待ってる」と、一人の男性を指さして言います。
時間全然ちがうじゃん!!!
…危なかった。うっかりトイレにでも行ってたら乗り遅れていたかもしれん…。テキトーな会社だな、と若干不信感を抱きつつ、バスに乗り込みます。私のほかにも7,8名の人が乗っていました。
外はいいお天気
マンハッタンに入りました
外はとてもいいお天気。1時間ほど走ったころ、徐々にほかの乗客がそれぞれの宿泊するホテルでバスを降りていきます。ほどなくして私が泊まるホテルPod51にも到着。スーツケースの積み下ろしをしてもらったので、一応ドライバーのおじさんに$3ほどチップを渡しておきました。
ホテルにチェックインし、荷物を整理して街に出ます。日が暮れかけていたので出かけるのを控えようかと思いましたが、なにぶん弾丸旅行で観光できる時間は限られていたので、やはり出かけることにしました。日本未進出のAnthropologie(アンソロポロジー)というお店を目指して、いざ出発!ホテルから歩いて10分ほど、スマホの地図を頼りに歩いていきます。
ホテルの周辺はこんな感じ
ホテルを出て左に進んでいきます
なんだかニューヨークって通りが汚いなあ、などといきなり否定的な感想を抱きつつ歩きます。何せ落書きだらけ、ゴミだらけなものですから…。なるべく人通りの多い道を選んで歩いていると、前方から男性二人組が歩いてきます。すると片方の男性が私に向かって歌うような調子で何か言ってきます。何を言っているのかサッパリ聞き取れません。さらにすれ違いざま、手に持っていた小さなライトを点灯して私の顔にその光を当ててきたのです。
…は?
瞬間、恐怖より苛立ちが勝りました。すれ違いざまその男を一瞥し、無視して歩き去ります。たぶん私が黄色人種だから、それをからかうようなことを言っていたのでしょう。
悪いけど一言も聞き取れなかったから次は日本語でヨロシクな?
高いビルが立ち並びます
だいぶ日が暮れてきました
目指すお店に到着!
さて、気を取り直して、ちょっと迷子になりつつも目的のアンソロポロジーに到着。店内をくまなくウロウロします。うわ~かわいいものがいっぱいだ~!アクセサリーにコスメ、服に食器、もう何もかもかわいい。ここが天国か…。上にリンクを貼ってあるのでぜひオンラインショップだけでも見てほしい。きっとブランドの世界観にハマってしまうと思います。さて、心ゆくまでウロウロして店を出たら、外はもう真っ暗でした。行きのライト事件のこともあるし、なおさら注意して明るくて人通りの多いところを選んで歩き、ホテルに帰ります。
大通りで信号待ちしていると、何やらちょっと焦った様子で女の子が話しかけてきました。…しかも中国語で。ちょ、待って私日本人だよ!と言うと、「え?ああ…」みたいなリアクションをしてやっと英語に切り替えてくれました。話を聞くと、このバス停に行きたい、とバス停の名前が表示されたスマホの画面を見せてきます。
…そのスマホを使えばたどり着けるのでは…?
当然の疑問が浮かびますが、一応私のiPhoneで調べなおし、たぶんこの道で正しかろう、というルートを確認し合って彼女は去っていきました。もっと地元民ぽい人に聞けばいいのに、なぜ私に聞いたのだろう。アジアのよしみだろうか。
どこかで夕飯を食べて帰ろうと思いましたが、なんだかどの店も入りづらく感じて(外から見ると店内が暗く見えて、入りづらい)、結局道すがら発見したスタバでパンとジュースを買ってホテルに帰りました。時差のせいか、あまり眠く感じませんが、明日に備えて早めに就寝。明日はどんなことが起こるだろうか…ワクワクするような、不安なような気持ちを抱え、騒がしいクラクションやパトカーのサイレンを聞いているうちに眠っていました。
つづく
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