翌朝起きてみると、なんと!昨日とは打って変わって快晴!昨日、鈍い色をした野反湖を眺めながら、晴れたらもっと青く見えるだろうねえなどとボヤいていた私達は、今日も野反湖へ行くことを即決しました。途中、コンビニでおにぎりを買って野反湖へ向かって車を走らせます。着いてみると、予想通り湖は空と同じ真っ青な色をしていました。車を止め、昨日の遊歩道とは違う道を歩いてみます。
緑が輝いています
両脇にクマザサが生い茂る道を下っていくと、湖が見えてきました。クマザサの緑、空の青、白い雲、湖の青…全てが色鮮やか。とても美しい景色です。時折、爽やかな高原の風が吹き抜けていきますが、晴れて暖かい日差しが降り注いでいるので、昨日のような寒さは感じません。道を戻って車に乗り込み、湖をぐるりと回り込んで昨日歩いた遊歩道にも行ってみることに。遊歩道を行くと、右手に湖とは別の小さな池を見つけました。ここで昨晩草津市街地で買った長靴が活躍します。池の浅いところまで入っていって、探検です。長靴を履いていても感じる水の冷たさ。足元を見ると、水底の小石一つ一つがはっきり見えます。ものすごく透明度の高い水です。
なんて透明度の高さ!
つり橋を渡るRちゃん
池から上がって更に道を歩いて行きます。湖を覗きこむと、すいすい泳ぐ魚影が見えました。昨日より釣り人も沢山来ています。まだまだ歩いて行くと、少し開けた土地があり、いくつかのテントが立っていました。そこから炊事場までは少し距離があるのですが、水道が沢山あるので、火さえ熾せれば困らないのでしょう。ちなみに炊事場の近くにはバンガローがあります。どちらに泊っても、夜にはきっと沢山の星が見られることでしょう。
きれいな青
テントのエリアから更に歩くと、丈の低い草の向こうに湖の岸が見えました。またも長靴が活躍します。ぬかるんだ場所と草むらをずんずん越えて、水際まで到達できました。靴下にサンダルという装備のRちゃんもすぐに後を追ってきます。二人で海のような波打ち際で遊びました。写真を撮ったり、ぼんやりしたり…。満足したら車まで戻り、湖全体を見下ろせる小高い場所まで移動して、買っておいたおにぎりを食べました。
湖を一望できました
スカビオサと蜂
食後はすぐそばの八間山にもトライ!だんだん険しくなっていく上り坂に音を上げた私は、元気よく上り続けるRちゃんを見送ってしばし休憩。連なる山々と水たまりのように小さくなった野反湖を眺めているうちに、満足げなRちゃんも戻って来ました。
意外と坂が急でしんどかった
下りは砂利で足を滑らせないよう慎重に歩を進めます。出来れば柵やロープなど、つかまるものが欲しいところですが、そんなものはない上、昨日の雨でぬかるんだ所もあるので、ゆ~っくり下って行きました。無事車に戻ったところで時計を見ると、時刻は昼を少し過ぎたくらい。帰るには少し早い…。そこで、道中見かけた看板のチャツボミゴケ公園に行ってみることにしました。野反湖から1時間程でしょうか、狭くて曲がりくねった山道を行き、チャツボミゴケ公園に到着。
色鮮やかなチャツボミゴケ
細い川と苔
チャツボミゴケは、強酸性の温泉水が流れる場所に育つ珍しい苔だそうで、鮮やかな緑色がとても美しいです。苔の群生する水辺の周囲に木製の歩道が整備されていて、歩きやすい環境です。時折漂ってくる硫黄のにおいと鮮やかな苔の緑を楽しみながらそぞろ歩きます。
夕方、存分に自然を満喫した私達は帰路に着きました。埼玉と群馬は隣り合う県ですが、自然の様相は異なっています。遠くに行かずとも魅力的な場所は身の回りに沢山ある。確かな充足感を抱いて夕暮れを走り抜けていきました。
おわり
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