top of page

山寺立石寺の1070段の階段に挑む!~山形旅行記2最終回~(2018/8/29)

更新日:3 日前

翌朝、二日酔い一歩手前の私はホテルの朝食バイキングで食べられそうなものを探します。出来ればフルーツなどのさっぱりしたものが食べたい…。食欲を刺激するはずのベーコンの焼ける匂いも今はただただ辛いだけ。結局、茹でたもやしと野菜ジュースという油分ゼロなチョイスに落ち着いて、窓の外を見上げます。そう、雨です。

バイキング会場にいたおじさん

さて、今日もSSさんが車で案内して下さいます。雨の中、最初に向かったのは山寺芭蕉記念館。松尾芭蕉に関する常設展と、この時は妖怪画の企画展が開催されていました。ここ山寺は、芭蕉が詠んだ『閑かさや 岩に沁みいる 蝉の声』という句で有名だそうです。この句に関しては、どの種類の蝉が鳴いていたか、何匹くらい鳴いていたか等、学者の間で論争が巻き起こったらしいのですが、種類はともかく、数は特定のしようがないのでは…?!常設、企画両方合わせてもさほど広いスペースではないので、さらりと見て回れます。山寺観光の際はコースに加えてみてはいかがでしょうか。


記念館入り口



あたたかいおそばを食べます



お店はこちら

少し早い時間でしたが、昼食に蕎麦を食べることにしました。ひんやりと肌寒い日だったので、鶏肉の入った温かい蕎麦を注文。最後に蕎麦湯もいただいて、お腹も満たされ、体も温まりました。食後、外に出ると雨が止んでいました。1070段もの長い長い階段のある立石寺が間近にあったので、Sさんと二人でその階段に挑んでみることに!



なんという太さの幹!

階段手前にあった看板によると、この階段を黙々と上ることにより、煩悩が消滅するとのこと。日頃、あれやこれやと悩んでいる私は、それはいいとばかりに足を踏み出しましたが、看板にはこうも書かれていました。

『猿出没注意!』

ここでも立ちはだかるのか、猿よ…!

また猿…!

(猿との因縁は伊豆旅行記1.5参照)どうか猿に出くわしませんように。気を取り直していざ階段を上り始めます。雨に濡れた石段は、表面に生えた苔も相まってとても滑りやすくなっています。足元に注意しつつ、順調に階段を上っていきます。


ぽつぽつ現れる地蔵



高い岩壁



苔が生き生きしていました

道の脇には、小さな地蔵が点々とたたずんでいます。かと思えば巨大な岩が転がっていることもあります。同じなのは、どれも皆苔に覆われていること。きっと長い時間そこに在って、この道を行く人々を見守って来たのでしょう。


階段の途中にはお堂があったり



ひとやすみしたり…

何段上ったのか、目の前にそそり立つ岩壁が見えてきました。右手に岩壁を見ながら更に階段を上っていくと、山門に到着です。だいぶくたびれてきた足腰をしばし休めます。雨が上がったせいか、人が増えてきたように感じます。それぞれのペースで階段に挑む人々をひとしきり眺め、私達も再出発です。

ぽつぽつ話しながら歩いていると、お堂が見えてきました。どうやら御朱印を捺してもらえる所のようです。私もお願いしに行ったら、「御朱印というのはお経を納めた証にもらうもの。ハンコ集めではありませんよ」と諭されてしまいました。なるほど、よく知りもせずにただ御朱印を集めていたな…と反省。一応、御朱印をいただくことは出来ましたが、どこかで写経用の紙を買わねばと思いました。そろそろ引き返そうかと話していましたが、あと少しで山頂に着きそうだったので再び歩き出します。


もうちょいで山頂!



山頂到着!景色を見るとだいぶ高いところに来たことが分かります

山頂の奥の院に着いた時には、涼しい気温にも関わらず汗だくになっていました。ゼーハーと息を切らしてはいましたが、疲労よりも達成感を感じました。最近、体力が落ちたなぁ、なんて思っていたのですが、自分もまだまだやれるじゃないかと自信が付きました。しばし休憩して、下山開始です。

この階段、下りの方が神経を使います。既に足が疲れて膝が笑っている状態で、滑りやすい階段を下りなければならないからです。 「こんなに集中していれば煩悩が消えそうですね」などとSさんと話しながらも慎重に歩を進めます。

いろいろな人とすれ違ってきましたが、一際印象的だったのが、どこかの野球部の青年たちでした。かなりの人数で階段を上って来たましが、皆挨拶してくれます。この階段を定期的に上っていれば相当足腰が鍛えられるでしょう。がんばってね。私達も無事階段を下りきって、ほっと一息。猿にも出会わなかったし、よかったよかった。

SSさんと合流し、田んぼの真ん中にたたずむ温泉に寄った後は、山形駅へ。SSさんは仕事の為一時席を外し、私とSさんは帰りの新幹線の切符を確保してから、芋煮を求めて駅周辺をふらふら。


相変わらずのお天気



駅の中のお店で乾杯!

結局、駅の中のお店に落ち着いたのですが、ここがまた美味しかった。芋煮はもちろん、山形のだしがのった焼きナスや、カリッと揚がった野菜がいいアクセントになっているサラダなど、何を食べてもイケる!澤正宗という酒蔵が経営しているそうで、当然澤正宗のお酒も飲めます。新幹線の時間ギリギリまで飲んで、素早く売店でおやつを買って改札へ。もう数時間山形にいるというSさんと、見送りに来て下さったSSさんに別れを告げ、新幹線までダッシュ!

さよなら山形…

無事乗車し、曇り空と遠くの山々を眺めながら2日間を振り返ります。楽しい二日間でした。素敵な夏の思い出がたくさん出来ました。それもこれも、ひとえにSさんとSSさんのおかげです。本当に有難うございました。車窓の景色を見ながら、おやつを一口。また来たいな、山形。

おわり

閲覧数:0回0件のコメント

Comments


bottom of page