翌日は車を走らせ、三島市へ向かいます。朝、ホテルでチェックアウトを済ませ、駐車場に停めておいたSちゃんの車へ行くと、車体のあちこちに複数の手形が!子供のように小さな手形ですが、私達はピンと来ました。猿の仕業です。あやつら…私のチータラを狙う(前回の記事参照)に止まらず、Sちゃんの車にまで手を出すとは…。今日も猿に出くわしたらたまらん、とばかりにそそくさと出発しました。猿に出くわすことはありませんでしたが、カーナビに従って車を走らせていると、山間の道で鹿が飛び出してきて慌てました。
曇り空の下でもこの青さ
魚がいました
そうこうしている間に三島市柿田川湧水に到着。駐車場に車を停め、水が湧き出る場所まで歩いて行きます。一か所、妙に人が集まっているところがあるな…と思っているとそこが湧水地でした。湧水地の上に少し張り出した舞台のような所から、水が湧き出しているのを見下ろす形になります。水は曇り空の下でも美しい青色に見えました。晴れていたらもっときれいに見えたでしょうが、十分満足です。
更に歩いて行くと小さな川があり、幼い子供から年配の方まで冷たい水に手足をつけて涼んでいました。川を通り過ぎると、もっと大きな、水草の揺らめく川に出ます。穏やかな川の流れを見ていると心が落ち着きますね。
駐車場まで戻ってくると、湧水を汲める所を発見!ちょうど空になったペットボトルを持っていたのでいっぱいに水を詰めました。一口飲んでみると、とても美味しい。普段水を買って飲むことはあっても味に感動したことはありませんでしたが、この水は違いました。柿田川湧水に立ち寄ることがあったら、空のペットボトルを多めに持っていって、美味しい湧水を汲んで帰りましょう。
きれいな水を視覚と味覚で楽しんだ後は、三島市内をぶらぶら。三嶋大社や雑貨屋さんを覗いたり、物産館でかまぼこを買ってみたり…。
時刻が昼を過ぎてお腹がすいてきたので、食事処を探し始めました。ちょうど居酒屋が多いエリアに入ってしまったようで、昼も営業しているお店をなかなか見つけられず。歩き回ってどうにか営業しているお店を発見し、飛び込みました。
肉!
二人で同じものを注文し、各々熱した石板(瓦?)の上でお肉を焼きます。かなりお腹が空いていたこともあり、終始無言で食べることに集中。恐らくこの時の私達の胸中には「肉、美味い」という言葉だけが浮かんでいたはずです。無心で食べ、食後は涼しい店内でちょっとまったりしました。
時刻はまだ早い時間でしたが、翌日仕事があることを考え、帰路に着くことにしました。周辺にはまだまだ観光スポットがあります。少し山を上がったところにあるクレマチスの丘、沼津港、吊り橋のスカイウォークなど。そんな魅力たっぷりの静岡県を離れ、埼玉へ帰ります。
こうして一泊二日の小さな旅が終わりました。小さな旅ではあったけれど、大室山の霧や熱川の猿たち、柿田川湧水の美味しい水など印象的な出来事でいっぱいの素敵な旅になりました。
おわり
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