みなさんこんにちは。帰国が二日後に迫りましたゆ屋でございます。はい、穏やかでないタイトルから何が起きたかもうお分かりですね。
財布スられました…!
今まで少ないながら海外旅行にはちょこちょこ行ってましたが、財布をスられたのは今回が初めてです。みなさんには同じ目に遭ってほしくないので、ここに詳細を載せておきます。それにしても、やってくれたなあのBBAおっと失礼、あの女!!!
Malaga Maria Zambrano駅からAVEに揺られること約3時間、無事アトーチャ駅に到着です。 ちなみに先日の記事でお伝えしたフライトのキャンセルですが、無事28日にスペインを発つフライトを取れました。当初の予定では26日マドリッド入り、27日出国の予定だったのですが、27日はフリータイムになったわけです。出国72時間前にPCR検査を受けなければいけないのは変わりないので、予約していた通り、マドリッド空港ターミナル2にて検査を受けます。 PCR検査は15:10から。検査1時間前は飲食や歯磨き禁止のため、13時頃アトーチャ駅に到着し、すぐに昼食を食べました。はい、この時点では財布がありました!食事中も財布の入ったショルダーバッグは身に着け、スられないように、と警戒していました。 食後、Cercaniaと呼ばれる電車でNuevos ministerio駅まで移動します。そこでメトロに乗り換え、Aeropuerto T1-T2-T3駅を目指します。事件はこのCercania車内Nuevos ministerio駅間近で起きました。 本日ゆ屋は ・30ℓの大きなスーツケース(20㎏以上あってとても重い) ・リュック(PCなどが入っている) ・ショルダーバッグ(財布が入っている。必ず体の前面に所持) という状態でした。 間もなく降車、ということで扉の前に陣取って、「スーツケース重いから、他の人の迷惑にならないよう最後に下りるべきか…」などとスーツケースに両手を置いて思案していました。Cercaniaは電車がホームより高いので、段差を下りなければならず大変なのです。この時、推定南米系の女性が接近してきました。彼女が「Nuevos ministerio?」と聞いてきたため、「Si」と答えました。 今にして思えば絶対にこの時ですね。彼女は羽織っていたストールを私の手元にかけてきました。なんだろう?と不思議に思いましたが、彼女がすぐに離れていったことと、扉が開いて「この重いスーツケースを持って下りなければ!」と思ったため、いぶかしんでる暇はありませんでした。 ここからはメトロに乗り換えなければいけないため、一度Cercaniaの改札を出てメトロの券売機へ。さて、切符を買おうかな、と思ったら
…財布がない!!!!!!
一気に体が冷たくなる感じがしました。どこをどう探しても財布がない!!そして思い出しました、あの女性のこと、あの時感じた違和感のこと。あの時気にするべきは「どうやって重たいスーツケースを持って下りるか」ではなく。「こういう時だからこそスリに気を付けよう」だった…。 まず私が思ったことは「クレジットカードの利用を止めなきゃ!」でした。あの時、あの女性も同じ駅で下りた気がしますが、彼女を追いかけるという発想は浮かばず。とにかく気が動転して手が震えていましたが、所持していた ・エポスカード(クレジット/大きな額の買い物用) ・りそなデビットカード(外貨を引き出す用) ・マネパカード(プリペイド/日常使い) の利用停止を行いました。何で3枚も持ってるの?と思われそうですが、それぞれカッコ内にあるように使い分けていました。この段階での状況としては、スーツケースの中に楽天カード(VISA)、ごく薄いウェストポーチを服の中に身に着け、その中にパスポートと50€札2枚を所持。20€と10€札、硬貨は盗まれた財布の中です。 クレジット3種の利用停止をどうにか終え、とにかく誰かに相談しなければ!と近くにいたガードマンの女性に状況を説明したところ、「下のエレベーターでメトロのカスタマーセンターに行け」の一点張り。盗難についての助言は一切得られず。とてつもなく冷たい対応でした。いるよねー、こういう人。 カスタマーセンターにも行きたいけど、15:10のPCR検査もすっぽかせない…何しろ既に100€払っていて、当日のキャンセルは出来ないからです。気が動転しまくる中、とりあえず検査のため空港へ行くことを決意。隠し持っていた50€札を使ってメトロの切符を買うことにしました。
買えない!!
何度やっても券売機からお札が戻ってきてしまいます。なんでやねん!!と心の中でブチ切れていたのですが、よくよく見たら50€札は大きすぎて使えない模様。でも50€札しか持ってない…ええいカスタマーセンターに行くしかない!!と、指示されたエレベーターのボタンを押すも一向に来ない!!ちくしょうどうなってんだよ!と更に慌てているこの時14:40。クレジットの停止やらでとにかく気が動転して、かなりの時間を使ってしまっていたのです。検査の時間まであと30分。やべえ! 仕方なく先ほどとは違うガードマンの方に状況を説明しに戻り、やはり同じエレベーター前に連れてこられました。が、その方がボタンを押したら来ました、エレベーター!さっきのは何だったのー!?と思いつつお礼を言い、メトロのカスタマーセンターへダッシュ。ここでも 「財布パクられた。空港に急いでいきたい。けど50€札しかなくて切符買えない。どうすればいい?」 と震えながら説明したところ、親切な窓口の女性が 「落ち着いて。一番奥の券売機なら50€札も使えるわ。それと空港に急いでるなら隣のColombia駅で下りてタクシーに乗った方が早いわ。今いるNuevos ministerio駅ではタクシーはなかなか捕まらないから。幸運を。」 とアドバイスしてくださいました。その方の助言通り、隣の駅で下車、タクシーに飛び乗ったらどうにか空港に15:10に到着。空港に突入しPCR検査の場所を尋ね、重たいスーツケースを持って猛ダッシュ!!(※危ないので本当は走っちゃいけません) どうにか5分遅れでたどり着き、無事検査を受けられました!よかったー!高速PCR検査を選択したので20分で結果が出ます。この間に加入している保険の東京海上日動さんに電話で状況を説明してみました。曰く、 ・やるべきことはクレジットの利用停止 ・現金は保証外 ・今回の場合、戻ってくるのはお財布代のみであろう ・そのために必要なのは現地警察発行の盗難証明書 とのこと。ゆ屋が盗られた財布は1年ちょい前に東京巣鴨で買った5000円のお財布(革製だし、使いやすくてとっても気に入ってた)。買ったばかりではないのでおそらく5000円から10~30%引かれた額が戻ってきますね、との回答だったので、スペインのお役所にうんざりしていたゆ屋はこの時点で盗難証明書をもらうことを諦めました。今回は勉強代だな…と。 PCR検査の結果は陰性。とりあえずスペイン出国はできそうです。ヘロヘロに疲れ切ったゆ屋は空港からタクシーに乗り(手持ちの現金でたどり着けるか運転手さんに確認済)、空港近くのホテルへ。日本時間で深夜でしたが、「起きてる?」と恐る恐るLINEしたらお返事をくれた友人Rちゃんに電話して話を聞いてもらいました。Rちゃんもいろいろな国を一人旅し、盗難も経験しているためか、あたたかく励ましてくれました。ド深夜に親身に話を聞いてくれたRちゃんに感謝。かなり気持ちが落ち着きました。
ちなみにゆ屋が財布を入れていたショルダーバッグはこちら。
このようにフラップを開けるとすぐに物を出し入れできてしまいます。せめてフラップ部を自分側に持ってくるべきでした。
長々と書き連ねてしまいましたが、この記事を読んでくださったみなさまに、海外旅行時に超覚えておいていただきたいことを3つ書きます。
①クレジットカードは複数枚持とう。分散して所持しよう。 ②現金も分散して所持しよう。すぐに使えるよう、小さめのお金も「もしも用」に入れておこう。 ③「何かあったとき」の対応を確認しておこう。(例:クレカ利用の止め方、パスポートを盗まれたと
きのことなど)
今回思ったのですが、どんなに警戒していても、被害に遭うときは遭います。何しろ相手はその道のプロですからね…腹立つけど。なので、「盗まれた時の対応」を知っておくことも大切です。盗まれないに越したことはありませんが。 ゆ屋の場合、パスポートも、スマホも無事。ケガもない。クレジットカードの利用もすぐに止められたし、盗まれたのは80€くらい。被害はとても小さい方です。それでもやっぱり悲しいし、不安になったし、悔しい。99%の人々は優しくていい人たちなのに、1%のクソみたいな奴のせいで、他99%の善良な人々を疑ってしまうのも悲しい。とにかく、みなさんの旅行が楽しく安全であることを願っています。 そして私のお気に入りの財布を盗んだ憎いあのクソBB…失礼、あんちくしょうが一生深爪に苦しみ、なおかつタンスの角に小指をぶつけまくることを願って結びとします。
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