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飲むとしゃべりたくなるよね。出会いは突然に~京都プチ旅1.5~

更新日:3 日前

①いざ出陣 さて、17時半ごろホテルを出て、調べておいた呑み屋へ向かいます。まず目指すは「にこみや六軒」。河原町駅から徒歩5分だと思っていたのですが、これは私の見間違いで、なんと徒歩25分でした。本当の最寄り駅は清水五条駅。そこからは徒歩10分です。そんな痛恨のミスで、夜の京都をテクテク歩く羽目になりましたが、これはこれで乙だな、などと自分を励まし歩き続けました。次第に人通りも灯りも少ない道に入っていき、少し不安になり始めたところで無事にお店にたどり着きました。


夜の京都をテクテク



にこみや六軒店内

店内のカウンター席に通され、メニューを眺めます。時間が早いせいでしょう、お客さんはあまりいませんでしたが、店員さん達はみんな忙しそうです。飲むとしゃべりたくなる私ですが、これはおしゃべりなんぞ出来そうもないな、と早々に見切りを付けました。それでも諦めきれず、店員さんの一人に最寄り駅はどこか再確認してみたりもしました。ですが、やっぱり忙しそうで答えると即いなくなってしまわれます。まぁ、それはそうですよね…。樽酒と出汁巻き卵、きゅうりのぬか漬けを注文して黙々と平らげ、退店。(出汁巻き卵は絶品でした。)

次に目指すお店は「すいば」。酔い覚ましに冷えた空気の中をまたもや歩きます。お店にたどり着くと、なんと、外に列が出来ているではありませんか。さすがに夜、外で並んで待つと冷えそうなので泣く泣く諦めます。私はたばこのにおいが大の苦手で、ここ「すいば」は珍しく禁煙の呑み屋さんだと聞いていたので期待していました。残念…。

②どこもいっぱい! 空いているお店を探して、柳小路という細い路地に足を踏み入れます。路地の両脇には飲食店が軒を連ねています。が、どこもいっぱいなのです…。



柳小路をうろうろ

諦めてホテルに帰ろうかと思い始めた時、一軒のお店に空席が見え、そこに飛び込んでみました。お店の名前は「Tsujikawa」。予約済みということもなく、すんなりその空席に座らせてもらえました。その席はカウンター席で、4席のうち、2席は既に埋まっていて楽しそうに飲みながらおしゃべりしていました。楽しそう…いいなあ。などと思いながら私も日本酒を注文。それは石川県の農口という評価の高いお酒だったのですが、その時の私はそれを知らず、京都の地酒じゃないのか…と、ややガッカリ。

③そして事態は動き出す さて、注文した生ハムをちまちまつまみながら飲んでいると、隣の席の方が席を外しました。すると、奥の席の方がおずおずと話しかけて来て下さったのです。

…キター!しゃべりたいという想い伝わったー!

ここから怒涛のおしゃべりが始まりました。何でもその方は、京都生まれ京都育ちで、学校の先生をしていらっしゃるそう。戻って来た隣の席の方も交えて、3人でひたすら飲んでしゃべります。話題は京都の歴史のことから、お互いの地元のことまで多岐にわたりました。飲んで、しゃべって、驚き、笑う。カウンターの向こうのマスターも時々話に加わってずっと楽しく過ごしました。

何を食べても美味しいし、お酒も美味しく、おしゃべりにも花が咲き、あっという間に3時間近く経ちました。翌日のことを考えて、私は一足お先に帰ることに。多分、もう3人で会うことはないだろう、ということで最後に名乗りあってお別れです。最高に楽しい時間でした。

このお店を見つけて、楽しい人々と楽しくお酒を飲めたことを本当にありがたく思いました。深い満足感を抱いて眠りに着きます。

つづく

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